台湾の旧正月で最も頭を悩ませるのが、紅包(お年玉)。
紅包にも細かいルールがあるんです。
日本ではお年玉というと大人が子供にあげるものですが、紅包はそれに限らず、働いている子供が親にあげたり、会社の上司が部下にあげたり、近所の人やマンションの警備員にあげたりと、お世話になっている人すべてにあげるんですよ。
それでは紅包にどんなルールがあるのか見てみましょう。
1.いくら包むのか?
まずはここに悩むんですよね。
下の表にまとめました。
※スマホの方は横スクロール
紅包の金額 |
|
相手 |
推奨金額 |
1.両親や祖父母 | 3600元~。6000元以上なら親孝行。 |
2.自分の子供 | 1000元もしくは2000元。 |
3.友人・後輩・隣の家の子など | 200元~。600元、800元でも可。 |
自分側と配偶者側・年齢による金額の変更はせず、1、2、3の枠内ではそれぞれ金額を同じにするのがマナーだそうです。
2.ピン札を包む
おめでたい新年に汚いボロボロの紙幣では、気持ちよく新年を迎えられませんよね。
ピン札を包みましょう。
3.厚みがあれば失礼にあたらない
社会人になったばかりの人は、ぶっちゃけそれほどお金がないんですよね・・・でも働いていれば紅包を包むのがルール。
紅包を分厚くしてごまかしましょう。
たとえば、1000元包むときに100元札10枚にするなど。
100元札は赤色をしているので、縁起が良い印象になります。
4.偶数の数を包む
中華圏では偶数が縁起が良いとされます。
「6」は六六大順(物事がすべて上手くいく)、「8」は「發」と発音が似ているので好まれます。
ですので必ず偶数包むようにしましょう。
ただし、「4」は避けましょう。「死」と発音が似ていて縁起が悪いからです。

写真/東森新聞
5.新しい紅包袋を使う
春節に新しい服や新しい帽子をおろすように、紅包袋(ポチ袋)も新しいものに。
ただ、紅包袋に干支や年度が書かれておらず、破損や汚れもなければ、使い回しでもOK。
6.縁起の良い言葉を紅包袋に書く
紅包袋には「恭喜發財」など縁起の良い言葉を添えて。
7.お金の替わりに宝くじでもOK?!
時には本当にお金がない・・・という時もありますよね。
そんなときには、宝くじを紅包袋に入れてもOKらしい。
いくら包むかで悩まなくていいし、チャリティにもなります。
まとめ
外国人が日本の冠婚葬祭の習慣を理解するのが難しいように、日本人が外国の冠婚葬祭の習慣を理解するのは難しいですね。
紅包にいくら包めばいいのか迷ったら、信頼できる台湾人に相談したほうが確実です。
管理人が語学学校時代に知り合った、彼女が台湾人だから台湾に来て語学学校に通っているという日本人男性が、「旧正月のときに彼女の両親に紅包を何千元か包んだ(彼女が包めと言うので包まされた)」と言っていました。
まだ結婚していない交際中の段階なのに、恋人の親に紅包あげるのか・・・台湾人との交際も大変だな・・・と思ったものです。
まぁその日本人男性は台北で彼女と一緒に住んでいたので、紅包くらい包めばいいじゃないかと思いましたが。
コメント
[…] げる立場なのに、貰ってしまった。ダメな嫁…。 ※ちなみに紅包の詳しいルールは、台湾ZINEさんの記事に詳しく書かれています! スポンサーリンク (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({} […]