台湾をはじめとする中華圏では、旧暦7月は「鬼月」と呼ばれています。
鬼月とは、「死者の霊(鬼)が霊界から人間界に戻ってくる1カ月間」の事です。
この期間は鬼門が開き、自分のご先祖の霊だけでなく悪い霊も戻ってくるため、悪い霊に悪さをされないよう、「鬼月にやってはいけない禁忌(タブー)」があります。
今回はそのタブーを紹介します。
1.夜、洗濯物を干す
理由は、
服の形を人だと思って霊が寄ってくるから。
霊界はとても寒く、暖をとるため服を探しているから。
など。
2.壁側を歩く、壁にもたれる
音もなく突如現れ人を驚かせる人の事を「摸壁鬼」と言います。
鬼月には本物の摸壁鬼が壁側を歩いているとか。
3.夜遊び・水遊びをする
水遊びをすると「水鬼(水難で亡くなった人の霊)」に連れていかれてしまうから。
4.フルネームを呼ばれて振り返る・肩を叩かれて振り返る
自分のエネルギーがすり減り、霊に捕まりやすくなってしまうから。
5.夜、口笛を吹く・何かを叩いて音を出す
音を出すと霊が寄ってくるから。
台湾でも、普段から「夜に口笛を吹くべきではない」とされています。
鬼月には「絶対に吹いてはいけない」とのこと。
6.不動産を買う
この時期に買うのは不吉とされているほか、「買った不動産に幽霊が出る」と言われています。
ほかにも、引っ越しもダメ、車を買うのもダメ、結婚するのもダメ。
7.最終便に乗る
バスや電車の最終便は、夜11時~深夜1時頃の時間帯が多いです。
この時間帯は、最も霊界の気が強い時間帯なので、もしかしたら霊を連れて帰ってくるかも・・・。
8.目立つ事をやる
霊は常に「抓交替」をしています。
抓交替とは、「自分がまた人間界に戻るために、替わりに死者となる者を探す」こと。
目立つ事をやると霊に目をつけられます。
9.病院に行く
病院とは生死が同じ空間で行われているため、陰の気が強い場所です。
そのため、できるだけ病院には行かないほうがいいとのこと。
10.夜、写真を撮る
写真を撮ったら、霊が映り込んでいるかも・・・。
まとめ
これら以外にも、鬼門が開いた当日(旧暦7月1日)には、豆腐と卵を食べてはいけない(霊の頭と脳みそみたいだから)、赤い服を着てはいけない(霊にとっては血の色なので抓交替されるから)、などたくさんの禁忌があります。
「こんなにいっぱい禁忌があるんじゃ、何もできないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、この1カ月間は、何もせずおとなしく過ごすのがいちばん良いらしいですよ。