台湾など中華圏では、旧暦8月15日が「中秋節」。
満月を観賞しながら、家族で過ごす日です。
なぜなら、満月は家族団らんの象徴とされているからです。
この「中秋節」、現在のカレンダーでは9月初旬~10月初旬に当たります。
台湾では、中秋節の日は祝日となっています。
日本では、「十五夜」「お月見」「中秋の名月」などと呼ばれています。
日本では、それほど大きなイベントではありません。
(地方によって違うと思いますが、ここではその議論はしません)
この記事では、「台湾で中秋節にする事」をまとめました。
台湾の中秋節の風習
1.月餅を食べる
伝統的な月餅は、満月を表した丸型。
そして中身は「あんこ+アヒルの卵の黄身の塩漬け」。
しかし今では、伝統的な月餅以外に「スイーツ月餅」もあります。
2.バーベキューをする(焼き肉を食べる)
理由は、その昔、台湾の焼き肉のタレ製造企業が「中秋節には焼き肉!」と宣伝したから。
ですから、中秋節にバーベキュー(焼き肉)というのは、台湾独自の文化です。
普通に道路脇でバーベキューしてますよね~。
また、中国語では「バーベキュー」と「焼肉」を特に区別していません。
同じ「烤肉」と表現します。
3.文旦を食べて、文旦帽子を作る
中秋節には文旦(ブンタン)を食べます。
文旦を食べ終わった後は、文旦の皮で帽子を作り、子どもの頭にかぶぜ、幸せに暮らせるように願います。
なぜ文旦を食べるのか?
この果物、実は台湾では「柚子」と呼ばれています。
- 「柚子」の発音が、「佑子」(神のご加護があらんことを)という単語の発音と同じ
- 文旦の時期が中秋節の時期と同じ
という理由から、文旦を食べるそうです。
4.月を鑑賞する
中秋節の本来の目的、月の観賞。
普段は見ないお月様を、この日はじっくり観察してみましょう。
カップルは、夜景を鑑賞できるレストランで食事し、「月が綺麗ですね。」と語り合うのもいいんじゃないでしょうか。
5.月にまつわる伝説を読む
中華圏の月にまつわる「中秋三大伝説」は下記の通り。
- 「嫦娥奔月」―嫦娥という女性が、不老不死の薬を飲み、月に飛ばされた話
- 「呉剛伐桂」―呉剛という男性が、月で月桂樹の木を刈る話
- 「玉兔搗薬」―月で兔が嫦娥に付き添い、不老不死の薬を作っている話
この3番目の話が、日本の「月の模様は兔が餅つきをしている」になったのではないかと言われています。
まとめ
日本在住の日本人の皆さんも、中秋節にバーベキューをしたり焼肉を食べたりしてみては。
中秋節を台湾式で楽しみませんか。
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